第8回 灯火会と花火のつどい | |
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開催日 | 平成28年8月20日(土) |
テーマ | 「和」 |
開催地 | 福住やすらぎ公苑(天理市福住町5012) |
出演者 | かしよさ(よさこい)、さい(よさこい)、小柴陽子(歌手)、河内家菊水丸(河内音頭)、香芝天衝太鼓 他 |
来場者数 | 約2,000人 |
レポート
今年は、天皇陛下がお言葉にもされた「無辜(むこ)」の人々に心を向けることがテーマ。無辜とは「何の罪もない人」の意味で、罪もないのに無念にも命を絶たれた人々に心を向けることで、生あることへの感謝を再認識すると共に、悲惨な事件や事故を未然に防ぐことを目的にしています。
夕刻前から送迎バスなどで続々と会場に押し寄せ、軒を連ねる屋台も早くから賑わいをみせました。
オープニングセレモニーには、地元の市長をはじめ、議員の方々にご出席いただき無事に開幕。同時に自治体のマスコットキャラクターもずらりと集合し舞台を彩ってくれました。
青木剛毅最高顧問の「どうかこれからの日本を守ってほしい、いい世の中にしますと誓う気持ちで、心からの灯火をしてほしい」との趣旨説明の後、大型スクリーンに「無辜の人たちへの灯火」の意味をおばあちゃんと孫との会話で分かりやすく紙芝居風にした映像を放映し灯火会の意義を訴えました。
会場一杯に集まった人々が見つめる中、いよいよ数千本のローソクに点火。整然と並べられたローソクの中心に「和」の文字灯りが浮かび上がると大きな拍手が沸き起こりました。毎年、この瞬間はスタッフ一同、緊張がピークに達する瞬間です。成功を祈りつつ並べたろうそくが無事に灯ってくれるとホッとします。
点火後、参加者は会場奥の丘に上がり、各地の人びとから寄せられた1万羽の折ヅルを身にまとった「救霊地蔵尊」に一人ひとりが折ヅルを供えて手を合わせ、苦しむ霊たちに思いを寄せるとともに、生きていることへの感謝を改めてかみしめていました。丘の上から見る灯火の景色に感嘆の声が響き、祈りを捧げる人々の列は長く続き、その尊厳の灯りは集まった人々の心を和ませ震わせてくれました。
灯火に先立ち、大型の特設ステージでは、よさこい踊りや歌謡ショーも行われ会場を盛り上げてくれます。
一方、やぐらでは、1回目から参加している河内家菊水丸さんによる河内音頭が始まると会場の熱気は最高潮、赤い提灯が夜風に揺れる中、軽妙なリズムに乗って盆踊りと人々の笑顔の輪が幾重にも広がります。
また毎年恒例のお楽しみ抽選会には、河内家菊水丸さんらも参加して抽選。当たり番号の発表の度にため息と歓声がもれ、会場は和やかな雰囲気に包まれました。見事当たった人たちは「こんな素晴らしい行事に来ることができた上、現金が当たるなんてなんともったいない。感謝の一言です」と大喜びされていました。嬉しい一言です。
終盤になると、香芝天衝太鼓よる勇壮な演奏が会場に響き渡る中、いよいよクライマックスの花火が打ち上がります。名物のナイアガラ花火に大歓声。星空を彩る光の祭典に人々の笑顔と命への感謝の心が弾けた一夜となりました。